エルハウスの着工は、申請関係の都合上
8月の下旬になりそうです。
千葉県の白○市役所さんは、お時間があるのか
精査してなかなか通してくれないみたいですねw


さて、いつも間にか着工予定まで1ヶ月切りました。
ホント油断していると、あっという間。


既に各部屋の用途は決まりました。


その中でも、一番こだわるシアタールームを
解説しようと思います。


新築する時にシアタールームを作る工程で
注意しておいた方が良い事や、最低減やって
おかなければならない事を、実体験で
書いておこうと思います。



まずは仕様を確認します。


<1>広さ


できれば10畳くらいあって、120インチオーバーの
スクリーンで何人も見られる環境がベスト。


しかし、私の場合は2人くらいでまったり見られればOK。
それならば6畳で大丈夫。
あまり広くても、その分機材が高くなるので、
広ければいいってわけでもありません。




<2>テレビorプロジェクター


結論から言うと、
両方あった方がいいです。


映画は間違いなくスクスリーンで見た方がイイけど、
バラエティーや情報番組はTVでOK。
部屋を明るくして、何かをやりながら見たいときは、
液晶が良い。


カエルはウスの場合は、お金に余裕ができたら
プロジェクターを導入する計画です。




<3>スピーカーの数


やるからには最低5.1chです。
今では7.1chのBDソフトもたくさん出てきているので、
できれば7.1chがベスト。


5.1chの出力でも、7.1chシステムで聞くと
包み込まれている感覚が増します。
9.1chや11.2も良いのですが、まだちょっと早いと
思いますね。



<4>防音・吸音
これは環境にもよって左右されます。
大切なのは、
近隣や外部への音漏れ、振動が伝わらない。
外部からの騒音が少ない。
反射音や残響音、室内音響・音場の設定を保つ。
って事。


上記の設備を完璧に作ろうと思うと、
軽ーく200万円〜かかります。
私のような一般人にはかなりの高額ですね。


エルハウスの場合、基本的には家族への迷惑は
ありません。
何せ、1人ですから。


隣の家までの距離も多少ありますし、そちらには
窓がないのでそんなに音は届かないので、
防音はしません。




<5>遮光
プロジェクターにするのであれば、
外界の光はシャットダウンしないとなりません。
近年はリビングシアター向けに、
明るい3000ルーメン以上のクラスも
多く発売しています。



2000ルーメン程度の場合は
遮光カーテンよりも、できれば
シャッターを付けたいところですね。


エルハウスの場合は、納戸で登録して
窓は1つ(シャッター付)にしました。


プロジェクターの場合は、できる限り
外部の光をシャットアウトするのがベストです。





<6>壁紙の色


完璧なるシアタールームにしたのであれば、
反射の無い黒がベスト。


迷光を避けるためには黒の壁紙を使う事は常識。
映画館を想像してもらえばわかりますね。


さすがにリビングシアターの場合は黒だと、
解放感のあるリビングにはならりませんね。


シアターだけの部屋にするのであれば、閉鎖されたイメージでも
集中できるので問題ない。逆に好都合。


しかし、さすがに真っ黒だと芸が無いって事で、
エルハウスにはストライプのグレー系を選択。
そして、
テレビ面と天井は別に単色のダークグレーを選択。


反射の状態も、サンプルの壁紙で確認済みなので、
問題なさそうです。
最低限、光沢のない壁紙を選択しましょう。




以上、仕様はこんなトコです。



次に、
新築の時にやっておいた方がイイ事。



【1】配線の壁通しやコンセント


これは後で後悔する人が多く、
ケチらずにやっておかないと駄目です。
一つずつ確認しましょう。


「電源コンセント」

テレビ側には、
テレビ,レコーダー,アンプ,ウーハー,ゲーム,オーディオ等、
とてつもない数の電源が必要です。
2個口コンセントを4つは用意しておいた方が良いでしょう。
あと、天井に電動スクリーンとプロジェクターの
電源もお忘れなく。
電動スクリーンは左右のどちらの電源にも対応できるように、
2ヶ所あればGOOD。


もし、ワイヤレススピーカーにする場合は、
スピーカー分のコンセントも必要です。
よって、多ければ1部屋に15個口以上も必要です。
でも、設計の時に言っておけば
2個口コンセントは3000円程度で設置できます。


延長コードで対応も可能ですが
ゴチャゴチャするので、コンセントは余分に
付けておきましょう。



「LANケーブル」

今の時代、ほとんど家電にはLAN端子が
付いています。
シアタールームのレコーダーと、他の部屋のテレビを
繋げておけば、どこでも共有した録画番組を見られるのです。


よって、シアタールームには必ずLANを引いて、
各部屋にも引いておきましょう。
テレビ、レコーダー、オーディオ、ゲーム等
たくさんあるのですが、ハブで分配すればOKです。
シアタールームには2つあれば問題ないでしょう。
ホームネットワークで、全ての家電をリンク!


ちなみに、無線でも良いのですが、
通信の安定性とセキュリティ面を考慮すると有線が
オススメです。





「スピーカーケーブル」

これはシアタールームでは、悩みの種ですね。
今は上画像のように壁に埋め込むスピーカーターミナルが
あるので、思い切って全て壁裏を通すってのもありです。


工事の時に配管さえやっておけば、
自分でも簡単に設置できますので。
もし、ケーブルをグレードアップしたくなったら
交換できるし、何よりスッキリします!


お値段は7.1chの場合、
サイド×2とバック×2の4つと考えると
CD管1本約1万円×4と
スピーカーターミナルが1対×4&2対×2で約2万円の
合計6万円くらいかかりますが・・・。



HDMIケーブル」

これがくせ者で、頭でっかちなので配管を通すにしても
かなり太いものでないと使えません。
また規格が変わる可能性が高いので、
個人的には無くてもいいのかなと。
でも、新築の時には30mm以上の太いCD配管を
プレイヤーからプロジェクター付近まで通しておけば
何があっても安心ですね。


最近は、
劣化のない無線で飛ばす事のできるプロジェクターも
あります。




【2】下地板


これを忘れると、スクリーンやプロジェクターを
設置できなくなります。
(正確には工事が必要になる)
コレは補強用の板を壁紙の裏に仕込んでおくのです。
そうすると、ネジや釘を打ちこんで固定強度を上げられます。
用途によって厚さがちがうので、事前に説明して
大工さんに伝えておいた方が安心ですね。




【3】照明


シアタールームには、
やはりダウンライトでしょう。
雰囲気が出るからって理由ではありません。


直接天井に埋め込むのですが、
スクリーン面に光が当たることは避けたいので、
床面だけを照らし出すダウンライトは、必須です。
それに、プロジェクターを天吊りにした場合でも、
邪魔にならず光を制御して拡散しないのです。
後で工事すると大変なので、プランニングの時点で
考えておきましょう。


あとは、
テレビの明かりと後ろの壁の明かりが同じくらいだと
目が疲れにくいので、後ろの壁は間接照明を
入れた方がいいですね。


実は、シーリングライトでもシアタールーム向きの
モデルもあるのです。
壁と手元の両方をスポットで照らしてくれるモード搭載。


まったく、家電の進化は止まりませんねぇ(喜)




【4】その他
必ず必要ではない設備を参考までに。


「天井埋め込みBOX」
これは建築の段階で決まっていればオススメ。
スクリーンが天井からぶら下がっているのが見えないので、
見栄えが良くなります。
しかし、事前にスクリーンBOXの位置や大きさがわかってないいと
後で入らないという最悪の事態が起きますのでご注意を。


同じように、プロジェクターの収納BOXも有効です。
電源を入れると自動的に下がってきたりなんかしたら、
カッコイイっすね。
でも、現実的には天井から吊るせばOKだと思います。
他にも背面の壁に、棚を付ければ安上がりです。
(要下地板)




「埋め込み式スピーカー」
他のスピーカーに交換するのは困難になりますが、
スピーカーが見えなくなると解放感が増します。
個人的には、スピーカーが見えていた方が
シアタールームっぽくて好みですが。



以上、簡単ではありますが、
シアタールームを作るのに注意する点です。


あとは、自分の望みにあった機器を揃えれば
完成です。
こだわる人は、1,000万円くらいかけるようですが、
一般人レベルであれば、周辺機器を揃えても
50万円〜100万円が予算のでも満足のいく
レベルまで達します。



実際にかかった費用等、詳細は完成してから
書こうと思います。


今回は設計の段階って事で、ここまで。